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内視鏡室

ご案内

 消化器(胃腸)の病気は内臓に発生するあらゆる病気の中で最も多い病気のひとつです。消化器内視鏡(胃カメラ・大腸カメラなど)は、正確な診断がつけられる有用な“検査法”であることは今更言うまでもないことですが、近年ではその進歩により体に傷をつけることなく、食道がんや胃がん、大腸がんなどのがん治療が行える、非常に有用な“治療手段”でもあります。

 当院は日本消化器内視鏡学会専門医1名、学会会員医師5名を中心に計8人の医師により内視鏡を担当しております。医師のみならず看護師・看護助手を含めた熟練したスタッフのもと、日本消化器内視鏡学会のガイドラインに則り、安全・安心な検査・処置を第一に、可能な限り患者さんの苦痛を少なく、その上で迅速・正確な検査を心がけています。

当院で行っている内視鏡検査・治療

  1. 胃カメラ検査、大腸カメラ検査
  2. 食道、胃、大腸における早期がんをはじめとする腫瘍性病変に対する治療:内視鏡的粘膜切除術(EMR)、内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)
  3. 胆管結石や胆管癌・すい癌の検査:内視鏡的逆行性膵胆管造影検査(ERCP)
  4. 胆管結石に対する結石除去治療:内視鏡的乳頭括約筋切開術(EST)、内視鏡的乳頭バルーン拡張術(EPBD)
  5. 黄疸に対する治療:内視鏡的経鼻胆道ドレナージ術(ENBD)、内視鏡的逆行性胆管ドレナージ術(ERBD)
  6. 超音波内視鏡検査、および超音波内視鏡下せん刺検査
  7. 胃潰瘍、十二指腸潰瘍などの出血に対する処置:内視鏡的止血術
  8. 食道・胃静脈瘤に対する治療:内視鏡的静脈瘤結さく術(EVL)、内視鏡的静脈瘤硬化療法(EIS)
  9. 食道アカラシアなどに対する治療:内視鏡的バルーン拡張術
  10. 魚骨や異物誤えん時の治療:内視鏡的異物摘出術
  11. 経皮内視鏡的胃ろう造設術(PEG)

 当院では一般的な胃カメラ検査、大腸カメラ検査をはじめ、胆管結石のためのERCP検査や、超音波内視鏡による特殊検査も多数行っております。また治療では従来からのEMRのみならず、早期がんに対する治療として最先端内視鏡手術であるESDや、胆管結石に対する治療、消化管出血に対する止血術、異物摘出やPEGといった幅広い内視鏡治療を多数行っております。特にESDは最先端の内視鏡がん治療ですが、当院では胃がんのみならず食道がんや大腸がんにも施行可能であり、2010年10月現在当地区としては唯一の治療施設です。

当院の内視鏡設備

 2009年10月に全ての内視鏡設備を一新しました。これにより大学病院にも負けないほどの最先端設備となっております。カメラスペースは2室ございますので、待ち時間短く検査を受けることが可能です。

  1. ハイビジョン内視鏡:
    従来のカメラと比べ格段に解像度が良く、あらゆる病気の発見・鑑別が容易になりました。当院の胃カメラ(口からのもの)、大腸カメラはハイビジョン内視鏡です。
  2. 経鼻内視鏡:
    鉛筆ほどの細さで、内視鏡が舌の付け根を通らないため、嘔吐反射(胃カメラの際につらいと感じるオェッとする感じ)が軽減されます(全くおこらないわけではありません!)。舌が自由になるので、検査中会話することが可能です。ただし、経鼻内視鏡は口からの内視鏡と比べ画質が劣るため、診断能が低くなり行える処置も限られます。また鼻腔が狭い方(鼻中隔わん曲症など)や鼻血の出やすい方などは挿入が困難または不可能な場合もあります。
  3. NBI(Narrow band imaging、狭帯域光観察):
    下咽頭がん、早期食道がん、また胃や大腸ポリープの良・悪性判断など、さまざまな用途でその著明な効果が報告されている特殊光観察法の一つです。従来の白色光(通常のライト)では判断が難しかったこれらの診断において、NBIを用いると診断が容易となる場合が多々あります。スイッチ操作ひとつで通常観察との切り替えが可能で、従来の染色法などのような苦痛を伴う色素散布を要せず行えるのが最大のメリットです。当院の全ての胃カメラ、大腸カメラで使用可能です。
  4. 拡大内視鏡:
    約75倍の光学拡大と電子拡大を組み合わせることで、最大100倍以上の拡大観察が可能となり、より高画質で鮮明な画像が得ることができます。NBIと組み合わせて使えば、腫瘍のより詳細な観察が可能となり、病変の質的診断や深達度診断、範囲診断を行うのに有用です。当院では大腸カメラで使用可能です。
  5. ダブルモニター:
    当院では内視鏡検査の最中にreal-timeで患者さんが検査内容を確認出来ることが重要と考えております。医師が見ている画像とまったく同じ画像が映し出されるモニターにて、検査の最中に検査所見をreal-timeで見ていただくことが可能です。
  6. 炭酸ガス送気装置:
    炭酸ガス(二酸化炭素)は空気(主に窒素と酸素)と比較し、人体における吸収が速やかで(呼吸により体外に排出されます)、検査中の苦痛軽減のみならず、検査後の腹部膨満感や不快感の軽減にも有効です。特に長時間を要する治療時に絶大な効果を発揮します。当院では全ての内視鏡台に設置しており、全ての内視鏡検査・治療時に使用可能です。
  7. 側視鏡:
    ERCP検査など主に胆道や膵臓を調べる際に使用します。当院では最先端のモデルが導入されています。
  8. EUS(超音波内視鏡):
    主に胆道や膵臓を調べる際に使用します。
  9. 画像ファイリングシステム:
    内視鏡室で行った全ての検査の画像や所見は専用サーバーに保存されており、簡単に見直すことや比較することができます。そのため病変の変化などを、一目瞭然で提示することが可能です。

※ 1)、3)、4)、5)の設備保有は2010年10月現在、当地区では当院が唯一です。

感染管理

内視鏡は1回の検査ごとに入念な手洗い洗浄を行い、さらにそののち自動洗浄機により自動洗浄・完全消毒を行っています。

 人の口腔内の粘液中や胃液・血液中には多数の病原菌(ウィルス・一般細菌)がいる可能性があります。それらの病原菌を内視鏡検査によりうつすことがあっては絶対になりません。そのため当院では感染対策上、内視鏡の洗浄を行う人員を固定し、熟達した技術者のもと最新の自動洗浄機を駆使した完全洗浄・消毒システムにより、患者さんごとに内視鏡の洗浄・消毒を行っております。生検鉗子や治療処置具も可能な限り一回ごとの使い捨てタイプを使用しています。やむなく再利用する処置具に関しては、十分な洗浄ののち高圧蒸気滅菌やガス滅菌されたものを使用し、感染対策に十分な配慮を行っております。

 当院の全ての内視鏡機器は日本消化器内視鏡学会のガイドラインに則り、十分な洗浄・消毒・保管を行っております。さらに、洗浄・消毒の精度を維持するために、コンピュータによる最先端の洗浄履歴管理を行っております。これにより、“いつ” “誰が” “どの内視鏡を” “どのようにして洗浄したか” がすぐに分かるようになっております。

実績・症例数

 平成21年10月1日〜平成22年9月30日
検査
上部消化管検査 3452
下部消化管検査 1181
ERCP(胆管結石治療含む) 171
治療
EMR(上部消化管) 12
EMR(下部消化管) 101
ESD(上部消化管) 24
ESD(下部消化管) 9
止血治療 32
静脈瘤治療 14
異物摘出 11
狭窄拡張 7
経皮内視鏡的胃ろう造設術(PEG) 35
カメラスペースの写真、当院はダブルモニターです。
炭酸ガス送気装置、特に治療時に絶大な効果を発揮します。
最新の内視鏡自動洗浄機、当院には3台設置してあります。
当院のカメラは常に清潔な状態が保たれるように保管してあります。
手洗い洗浄場とそれに引き続く内視鏡自動洗浄機。
熟達した洗浄技術者による洗浄作業。

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